2026年 年頭のご挨拶


一橋植樹会会長 飯塚義則(昭50経)

新年おめでとうございます。如水会々員の皆様におかれましては、気持ちも新たに新年をお迎えになられたこととお慶び申しあげます。また、日頃の皆様の一橋植樹会への温かいご支援に深く感謝申しあげます。

さて、昨年は一橋大学創立150周年、東京商科大学の国立移転後95年の年でした。植樹会の活動も発足後半世紀余、その間学内の大切な緑の保全と環境整備のために大学とともに歩んでまいりました。しかし、最近は学内の「緑と環境」の状況も変わりつつあります。樹木の老齢化や病害虫被害、温暖化現象、外来植物の侵入などにより私達の活動も一つの節目を迎えています。そのような中、「一橋大学国立キャンパス緑地基本計画」の定期的見直しでは今後の活動の在り方を検討しました。その一部をお話しいたします。

夏場に旺盛に繁茂する草本類への対応は植樹会の活動の基本的な部分ですが、やはり学内の緑の中心となる構成要素は、景観と環境保全の観点からも樹木です。樹木の種類や樹齢のバランスのとれた構成を図る管理が大切です。新植栽木と伐採木の本数の不均衡をコナラやクヌギなどの計画的植樹により是正していくことや、老齢化や衰弱するサクラやアカマツなどの樹木の円滑な世代交代を図ることが大切であり、具体的施策の実施が急がれます。

日頃の活動においても教職員、学生との協力を一層推進していく方針です。学生サークルとの共同作業、教職員、学生も参加する定例作業、植樹会会員有志による週次作業、大学の行う業者による作業は、それぞれの連携をさらに強化し、作業の効率化と充実を図ることが大切です。そのためには、互いの情報の共有を図ることに加え、学内で接する植物についての理解を深めることも必要です。学内の植物についての知識と理解を涵養すべく努めたいと思います。

学内の景観は、伝統ある建物群と樹木が一体となって構成され、樹木の剪定や伐採の影響を大きく受けます。そのため、伐採や剪定は、枯損木や危険木でない限りは、それぞれの樹木の持つ特性や景観への影響を考慮し、理解したものである必要があります。教職員や学生、多くの市民、受験生にも慕われ、学問の府を象徴する景観の大切さを斟酌した環境整備の推進を図りたいと感じているところです。

植樹会の直面する課題や環境変化は多様です。最近の就業年齢の高齢化に伴う植樹会への参加者の減少や既存会員の高齢化なども将来の活動に影響する喫緊の課題のひとつです。大学ともしっかりと手を携えながら、将来を見据えた環境作りを目指して、一歩一歩歩んでまいります。多くの皆様の植樹会の活動へのご支援とご参加をお願いし、年頭の挨拶と致します。