2025年一橋祭クラフト教室学生理事感想文

川畑太陽(法学部・3年)

 こんにちは。一橋植樹会学生理事の川畑太陽です。
 今年の一橋祭でも、一橋植樹会では、例年に引き続き「森のクラフト教室」を開催しました。来場くださった方々には楽しんでいただけたことと思います。

 当日は国立市の内外から多くの方々にご来場いただき、3日間を通して、子どもから大人まで約600名にのぼる幅広い世代の方々で賑わいました。本企画では、構内で採取・加工したどんぐりや竹などの植物素材を用意し、来場した子どもたちに自由に工作を楽しんでもらう場を提供しました。その中で、私たち学生理事は、準備から当日の運営までを担当しました。文化祭当日は、作り方を丁寧にインストラクトしながら、時には参加者の方々と会話を弾ませつつ運営を行い、大学祭ならではの世代を超えた交流の場であると感じるとともに普段の大学生活では得られない新鮮な空気に触れる、貴重な機会となりました。
以下では、学生理事として運営に関わってくれた3年生一人ひとりの感想を紹介します。

 来場者の方々の作品は、いずれも作り手の個性が表れており、世界に一つだけのものでした。時期的にクリスマスが近かったこともあり、リースを制作する方が多く見られ、完成した作品を嬉しそうに持ち帰る姿が印象的でした。中でも特に印象に残っているのは、子どもたちの多くが大人では思いつかないような独創的な発想を持っており、素材の組み合わせやアイデアに何度も驚かされたことです。学生側も大いに刺激を受け、教える立場でありながら学ぶことの多い時間だったと感じています。本企画で、学生同士の交流が主体である普段の大学生活と比較し、こうして子どもたちの発想力や独創性に触れることができたことは、非日常的でとても新鮮な経験となりました!(Tさん)

 本企画の準備段階では、どんぐりや松ぼっくり、イチョウや木の実などを学内のさまざまな場所で採取したほか、どんぐりを茹でたり、クリスマスリースを制作したりしました。こうした準備作業を通じて、キャンパス内にある素材の豊富さや、普段は足を運ばない場所や気付かずに通り過ぎてしまっている場所にも多様な材料が存在することに気付くことができました。こうして、クラフト教室の準備を重ねるごとに学内の新たな魅力を体感できたことは、一橋植樹会ならではであり、私たち自身にとっても大きな学びであったと感じています。(Mさん)

 子どもたちを中心とした来場者や参加学生に楽しんでいただき、新たな学びを得られたことはもちろん、今年度のクラフト教室では運営面においても大きな改善が見られたと感じています。一方で、いくつかの課題も明らかになりました。これを受け、先日、森のクラフト教室終了後に反省会を開催しました。主な議題として、来場者の皆様を長時間お待たせしてしまった点を取り上げ、来年度以降の解決につなげるための改善案を検討しました。本企画の理念である「来場者全員に楽しんでいただくこと」を実現できるよう、今回得られた反省点を生かし、企画内容をさらに磨き上げることで、参加者の満足度を一層高めていきたいと考えています。(Kさん)

 森のクラフト教室は、人と人とを繋いでくれる自然との触れ合いの場である、と少なくとも私たちは考えています。このような機会は大学生には滅多になく、この企画を続けていくことは有意であると考えています。今後もこの活動を続けていけるよう、次代にも引き継いでいくと共に、植樹会に所属しているOBの方々から様々なノウハウを授受し、よりよい活動を作り上げていきます。また来年の御来場もお待ちしております!