一橋植樹会トピックス 2024年4月号

お知らせ

下記のお知らせを掲載しました。タイトルをクリックしてご確認ください。

2024年4月19日(金) 第216回定例作業実施報告

作業場所と作業概要:
①ホッケー場北東側の竹林整備作業の後片付け、タケノコ掘り、タケ工作
②図書館時計台棟北側のツバキの剪定作業
③実生マツ3本の国際交流館東側への移植作業
④キャンパス内春の野草摘み

サクラの花びらが舞い始めた快晴の下で行われた今年度最初の定例作業には、福嶋顧問、卒業生24名、学生41名の計 66名の皆さんに参加いただきました。

顧問の福嶋先生の引率による西キャンパス内の春の野草摘みが学生中心に行われ、サンショウ、ヨモギ、タンポポ、イロハカエデ、ドクダミ、カラスノエンドウ、カンゾウなど多くの食べられる山野草を確認できた一方、有毒植物のスイセンや根が大きな塊になっているヨウシュヤマゴボウなどについても学ぶことができました。
また、4月5日と12日の週次作業で整備したホッケー場北東側の竹林とその周囲に残るゴミの搬送を行い、短時間でしたが学生によるタケ工作(コップ作り)やタケノコ掘りも行いました。
図書館時計台棟北側では懸案だったツバキの剪定作業を41年会の皆さんを中心に行いました。
法人本部棟西側のポットに生えていた実生マツ1本と、法人本部棟駐車場奥の実生マツ2本を国際交流会館東側に移植しました。
くにたちのお花畑では学生理事により、花の終わったチューリップとパンジーの花茎・花柄の剪定と、芝生の雑草取りを行いました。

作業終了後は恒例の交流会が開催され、福嶋先生に採取した春の野草のそれぞれを手に取りながら解説いただきました。食べられる野草が沢山あることが分かり、緊急時に大学構内に避難される方々にも役立つのではと思います。
また、授業のため作業には参加できなかったフランスからの大学院留学生のビリーさん(名前:Bilguudei Bolor-Erdene、大学:Sciences Po University、専攻:Political Science)も交流会に加わっていただき、日本語でご挨拶いただくなど、楽しい交流の場になりました。次回は友人の留学生も一緒に作業と交流会に参加いただければと思います。
今回も皆さまご参加ありがとうございました。

なお、来月の定例作業は5月24日(金)です。次回も多くの皆さまにご参加いただきますようお願いいたします。

今回は学生理事の滋野皓介さんから「春の野草摘みに」参加した感想文をご寄稿いただきました。ありがとうございました。

感想文 滋野 皓介(経済学部4年)

今回の植樹会の定例作業では、一橋大学の国立キャンパスに生えている野草の採集ツアーを行いました。東京農工大学の名誉教授であり、一橋植樹会の顧問である福嶋司先生とともに、一橋大学の構内を周り、出会った野草1つ1つについて先生からのご説明をいただきました。

計30種類以上もの野草を採集いたしました。驚いたことは、採集をした野草のほとんどが食べられる野草だったということです。福嶋先生もツアーの中で「世の中の9割以上の野草は食べられる野草である。」と仰っていました。日常の中で何気なく目に触れていた野草が薬などに使われるものであることや食べられるものであることを知り、野草への見方も変わりました。身近にあるものでも、自分が知らないことがたくさんあるということを知り、そういったものに興味や好奇心を持って学びを深めていくことが大切なのだと改めて気づきました。採集を進めていく中で、強い毒性を持つ「ヨウシュヤマゴボウ」も見つけました。「ヨウシュヤマゴボウは食べると死に至るほどの強い毒を持っており、また小さなブドウのような実をつけるために子どもなどが間違って口にしてしまうこともあるため、とても危険な植物である。」と福嶋先生は仰っていました。学生の学びの場だけではなく、地域の子どもたちの憩いの場でもある一橋大学ですが、地域の子どもたちに危険な植物を触れさせないように管理する必要があると思いました。また、一橋大学構内を巡っていく中で珍しい植物にも出会いました。薄紫色の花を咲かせる「ジュウニヒトエ」という植物に出会いました。この植物は他の道府県では絶滅危惧植物にも登録されているような珍しい花です。このような植物が育つ一橋大学の自然は非常に貴重なものであると思います。

一橋大学の周辺は木々に覆われておりますが、それらは景観保護や自然保護という役割だけでなく、一橋大学の避難先としての機能を担保する役割もあると言われています。周辺の住宅街が火事になった際に、即時の火の広がりを防ぐ機能を木々は持っているとされています。貴重な自然を守るためにも、自然の恩恵を私たちが受けるためにも、一橋大学の生態系を管理を続けていく必要があると思います。野草の採集ツアーを通して、一橋大学構内及び身近な自然の見方が変わる貴重な経験をすることができました。最後に、採集ツアーにて貴重なお話をしていただいた福嶋先生には感謝申し上げたく存じます。

定例作業参加者:⦅参加者総数66名⦆

区分人数名前
顧問1名福嶋 司(名誉教授)
卒業生一般18名岸田加代(昭35家)、関戸康男(昭40社)、津田正道(昭42商)、谷中健治(昭45社)、小槙達男(昭46法)、河村 進(昭49経)、小山 修(昭49法)、山口久基(昭49法)、須藤佳夫(昭50商)、飯塚義則(昭50経)、井田武雄(昭51商)、藤原義章(昭51商)、山田 務(昭51経)、藤原潤也(昭51法)、村上 仁 (昭52法)、蔵屋博文(昭53商)、善宝俊文(昭53法)、古橋浩人(昭61経)
団体6名夏目恭宏(商)、村川守中(商)、水野健吉(経)、江口清象(経)、阿部豊(社)、野村正彦(社)
<41年植樹会サークル 6名>
学生41名

週次作業(旧臨時作業)

4月5日(金)、4月12日(金)、4月26日(金)に週次作業(旧臨時作業)を行い、4月27日(土)に第2回目の大径木調査を行いました。

また、4月5日の週次作業より、一橋大学総務課にてご手配、ご寄贈いただいたA型看板二基の使用を開始いたしました。
一橋植樹会の作業場所であることの注意喚起、および一橋植樹会活動の説明と定例作業への参加を呼び掛ける内容で、作業の安全管理向上と植樹会活動の啓蒙に役立っています。
誠にありがとうございました。

今月の週次作業参加者:関戸(40社)、津田(42商)、湯川(42社)、谷中(45社)、河村(49経)、小山(修)(49法)、山口(49法)、須藤(50商)、飯塚(50経)、加地(50経)、木田(50社)、井田(51商)、藤原(義)(51商)、山田(51経)、藤原(潤)(51法)、村上(52法)、蔵屋(53商)、善宝(俊)(53法)、古橋(61経)

作業の詳細は次のリンクから一橋植樹会作業班ホームページをご参照ください。

寄附講義「緑の科学」キャンパスツアーのサポート

今年度の一橋植樹会の寄附講義「緑の科学」が開講しました。

初回講義は4月12日に行われ、福嶋 司東京農工大学名誉教授(一橋植樹会顧問)によりサクラの種類と特徴について講義いただいた後、グループに分かれて大学構内の各種サクラや、イチリンソウなどの植物を観察しました。

今年は開花が遅れたお陰で様々な種類のサクラの花を観察することができ、学生たちにも印象深い講義になったようです。

くにたちのお花畑の近況と整備

4月初旬はチューリップが見事に咲き揃い、4月7日の入学式にも彩を添えました。
西プラザ側のネモフィラも満開となり、ウメの木の下で養生中のコナラの実生苗たちも芽吹いてきました。
暖かくなって雑草も活発になってくるので、これからは雑草の除去作業の頻度が高くなります。

アカマツ基金へのご寄付・一橋植樹会へのご寄付

4月は、匿名の方からアカマツ基金へのご寄付をいただきました。まことにありがとうございます。趣旨に沿い大切に使わせていただきます。



会員訃報

今月の報告はございません。


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