「百日紅」商学部4年鳥集佑子

残暑も続きますがいかがお過ごしでしょうか。昨年度より引き続き学生理事を務めさせていただいている商学部4年の鳥集です。
突然ですが、クイズです。
この漢字を何と読むでしょう。とある花の名前です。

百日紅

正解は「さるすべり」です。
名前の通り、木登り上手の猿も手足を滑らせてしまいそうな滑らかな幹を持つ植物で、ふわふわとした形の花を咲かせます。
一橋大学のキャンパスにも図書館の近くなどに植えられていて、初秋のころまで花を楽しむことが出来ます。

「百日紅」とかいて「さるすべり」と読むなんて、少し不思議ですよね。
そう名付けられたのは、この花の咲いている期間の長さに由来します。
百日紅という花は、夏の初めに花を咲かせると、秋の初めまで色あせることも散ることもありません。
百日間、紅色を保ち続けるということからそう呼ばれるようになりました。
「花は散るからこそ美しい」と言えば、花盛りを迎えたと思えば一瞬で散る桜を思い浮かべる人も多いと思いますが、百日紅のように夏の暑さに耐えながらずっと花を咲かせ続け、涼しくなるころにひっそりと散る一生にも美しさを感じられます。

花屋に並ぶことはあまりない花ですが夏の時期を長く彩り、秋には紅葉も楽しめます。
蘊蓄を語ったり、漢字クイズにも適する花です。
夏に一橋大学のキャンパスを散歩する際にはぜひ探してみてください。